2017年1月アーカイブ

 

明日1月20日は、世界中の注目を集めながらのアメリカ新大統領の就任式である。

就任に当たって通常ならご祝儀相場をいただける支持率は過去最低の40%ギリギリ、就任式に訪れる人の数はオバマさん(180万人)の半分以下の70~90万人、街頭では幾つかの抗議デモも見込まれるなど、祝賀ムードとはほど遠い雰囲気である。

普通の神経の持ち主なら就任前からめげてしまいそうな雲行きだが、お得意のツイッターで吠えまくり、「敵は100万ありとても・・・」の強心臓で船出するトランプさんの心境や如何に?

 

この過激な言動を繰り返す、政治・行政未経験の70歳代の御仁が、世界のリーダーたるアメリカ大統領として明日の日を迎えるとは誰が想像出来ただろうか。

「何をしでかすか予測できない」スタイルが選挙ではうまくいったことは確かである。

 

奔放な言動がある種の人気の源となり、アメリカ国民の一部には「正直で率直な大統領が誕生する」との歓迎の声もあるようだが、地球規模でいえば「固唾を飲んで」「息をひそめて」今後の成り行きを注視しているというのが現実だろう。

 

しかし、一年を超える長丁場の大統領選挙を、序盤の「泡まつ候補」扱いだったトランプ氏が、結果的に勝利を収めたのも間違いない事実である。

単なる暴れ者、金儲けだけではない、何がしかの秘めたDNAが存在するであろうことも見逃さないようにする必要があるだろう。

 

トランプさんが経営する企業で、長年身近なところで仕えてきた70代の女性の話が印象深い。

彼女に拠ると、「彼(トランプ氏)は、部下からの業務報告を受けた際、AからZまでの全体像を数秒で理解し、大きな絵を描くことが得意だった」、「理屈と直感を兼ね備えた稀有な経営者だった」とのことである。

その一方では、「利害が対立したビジネス相手からの攻撃には、倍返しの反撃をし、多くの敵を作っていた」ということで、まさに今我々が目にしている彼そのものである。

彼は自伝の中でも「狙いを高く定め、求めるものを手に入れるまで押して押して押しまくる」と自ら表現しており、なかなか始末に負えない手合いといえる。

 

とにもかくにも、明日からは晴れてアメリカ合衆国第45代の大統領である。

「米国第一」の旗を掲げて、トランプ政治が海図なきまま国際社会にデビューすることになり、「多くの劇的な変化」が待ち受けていることは確かであろう。

 

その成り行きと結果は「吉」と出るか、「凶」と出るか・・・?

我が隣組の親方である習近平さんと、金正恩さんの胸中と併せ、目をこらしながら新大統領の振る舞いを凝視したい。

それにしても・・・・、安倍晋三さんも大変だ!

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